おなやみの人以前、このブログの記事、『50代の教養【自省録を読む その1】』を読みました。自省録について、もう少し深堀した記事を読んでみたいと思っています。



了解です。『自省録』について、僕なりの解釈、意義について解説していきましょう。
どうもです。『自省録』を愛してやまない、早起きネコです。
今回は、僕の愛読書である『自省録』について、僕の好きな言葉、表現について、僕の思うところを皆さんにお伝えしていきますね。
以前の『自省録』についての記事は以下をごらんください。


50代をたくましく生き抜くためのことば


どうせ生きるのならば、たくましく生きたい。不安や悲しみを背負ったまま生きていくのはつらいから。
誰しも幸せになりたいし、幸福な人生を送りたいと考えます。自分の人生を実りあるもの、有意義なものにしたいと考えます。では、どうするか?
本を読むことの第一の意義。それは自分の知らない言葉を知ることができることだと思っています。
はじめて知る言葉。それを知った時の感動、「ほうほう。そんな言葉があったのか。」、「ふむふむ。この言葉にはそんな漢字があてられていたのか。」
たとえば、「利益をもたらす」といったときの、《もたらす》との表現。漢字で書くと、《齎す》となります。
普段はこんな難しい漢字は使いませんし、知っていたところで、何の利益もないでしょうね。
しかあし。
人に知られていない知識を知っているとの自己満足、自分にとっての得はないかもしれないけど、物事を理解する喜びというものがあります。
僕はこの漢字を知ったのが大学1年生のころ。二十歳前後の僕にとって、思い入れのある、特別な漢字です。
【50代をたくましく生き抜くためのことば】として、『自省録』の中で、ぼくの好きな言葉をお伝えしておきますね。
君が善事をなし、他人が君のおかけで善い思いをしたときに、なぜ君は馬鹿者どものごとく、そのほかにまだ第三のものを求め、善いことをしたという評判や、その報酬を受けたいなどと考えるのか。
マルクス・アウレーリウス、自省録、神谷美恵子 訳、P.140
岩波文庫(2020年、第24刷発行)
はぁ。なんともカッコいい言葉ですね。誰かのためにいいことをしても、それにおごることなく、「当然のことをしたまでですよ」と、クールに振る舞う。
さすがは、哲人皇帝ですね。ぼくたちもそれにならいましょう。
心が折れそうになる時に読むべきことば


長い人生、心が折れそうになることもあるでしょう。どうしようもない状況を悲観し、自暴自棄になりそうなこともあるでしょう。
だって、人生は自分の意志ではどうにもならないことが山ほどありますからね。
そんなときは次の言葉をこころにとどめておきませんか。
君の全生涯を心に思い浮かべて気持ちをかき乱すな。どんな苦労が、どれほどの苦労が待っていることだろう、と心の中で推測するな。それよりも一つ一つ現在起ってくる事柄に際して自己に問うてみよ。
「このことのなにが耐え難く忍び難いのか」と。まったくそれを告白するのを君は恥じるだろう。つぎに思い起こすがよい。君の重荷となるのは未来でもなく、過去でもなく、つねに現在であることを。
マルクス・アウレーリウス、自省録、神谷美恵子 訳、P.154
岩波文庫(2020年、第24刷発行)
ほうほう。つねに現在の事柄のみが、ぼくたちの心を惑わし、重荷となると、哲人皇帝はおっしゃっています。
未来の出来事を心配しても仕方がない。過去の出来事を後悔し、何とか変更したいと思ってもそれは変えることはできない。
できることはひとつ。現在の事柄について、真正面から向き合い、それを評価することはできる。
ぼくはこのように考えることにしています。
そのように考えるに至ったきっかけは、これらの本にあります。
どちらも『自省録』に引けを取らない、現代の名著と言えますね。
ことあるごとに読み返したい本の一つです。
自分に自信を持つために読むべきことば


自分に自信がない。自分のことが好きになれない。そういう悩みを持つ方々は、ほんとうに多いですね。
ぼくは副業として家庭教師をもう10年近く行っていますが、若い10代の生徒たちにもそういう考えを持つ子供たちにも何人にも出会ってきました。
学校生活において、自分と他人を比較してしまい、自分を表に出せない。「こんなことを言ったら嫌われるかもしれない」、「こんな行動をしたら、クラスでの自分の居場所がなくなるかもしれない」
まだ社会経験のない10代の、しかも中学生や高校生の年代の子供たちがこのような考えに至り、ほんとうの自分を出せずに苦しむ社会。ほんとうにつらいことです。
我々大人の世代の責任でもあります。では、どうすればいいのか?
ぼくはこう思いますし、自分の思ったことを言い、やりたいことをやるようにしています。ただし、独りよがりになってはいけない。周囲の人々との関係をことさらに悪化させる方向になってはいけないとは思います。
哲人皇帝陛下の言葉をご紹介しましょう。
君が自分の義務を果すにあたって寒かろうと熱かろうと意に介すな。また眠かろうと眠りが足りていようと、人から悪くいわれようと賞められようと、まさに死に瀕していようとほかのことをしていようとかまうな。なぜなら死ぬということもまた人生の行為の一つである。それゆにこのことにおいてもやはり「現在やっていることをよくやること」で足りるのである。
マルクス・アウレーリウス、自省録、神谷美恵子 訳、P.93
岩波文庫(2020年、第24刷発行)
人生は短い。人生100年時代が到来したとしても、人はわずか100年足らずしか生きられません。500年も1000年もは生きられない。
ならば、現在に神経を集中し、眼前の出来事について真剣に対処すること。それが自分の務めを果たすことにつながると解釈できますね。
自信を持った大人の言動は子供たちにも必ず伝わります。後ろめたい気持ちを持った大人の言動も必ず子供たちに伝わります。
22世紀の日本はどうなっているのか。残念ながら、いま50代の方々はみることが出来ないでしょう。ならば、少しでも良い日本を想像しながら、『自省録』を読んで、いまの自分について考えてみませんか。
教養としての『自省録』には、一国の将来を左右する力があると、ぼくは信じています。



『自省録』を読むことで、個人の行動が変わり、ひいては国家の行く末も変えられるんだなと思えました。ありがとうございました!!



ひとりでも多くの方に『自省録』は読んでほしいと思っています。ぼくとは異なる解釈、意味合いに気づくことが出来るかもしれません。個々人独自の『自省録』の読み方をしていただければと思います。




